ソマリア沖タンカー乗っ取り、海賊が乗組員を解放
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【3月17日 AFP】アフリカ東部ソマリア沖で石油タンカーが海賊に乗っ取られた事件で、16日に海賊がタンカーとスリランカ人乗組員8人を解放した。海賊問題に取り組む米NGO「オーシャンズ・ビヨンド・パイレシー(OBP)」がAFPに明らかにした。
OBPのスタッフで、ソマリアで海賊との人質解放交渉に長年携わっている元英陸軍将校のジョン・スティード(John Steed)氏は、「プントランド(Puntland)の海洋警察部隊が船舶を(海賊から)解放した」と述べた。警察側との交渉に海賊が応じ、タンカーから撤退したという。プントランド沿岸警備隊は16日に入り、交渉がまとまらなければ武力を行使すると言明していた。
武装した海賊らは13日、ジブチからソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)に向かって航行していた石油タンカー「アリス13(Aris 13)」を乗っ取った。ソマリア沖で大型商船が海賊に乗っ取られる事件が起きたのは2012年以来。(c)AFP/Mustafa Haji ABDINUR with Fran BLANDY in Nairobi