【3月15日 AFP】自宅の部屋で生中継のインタビューを受けていたところ、子どもたちが部屋に「乱入」し妻の女性が連れ戻すというハプニングで一躍有名人となった韓国の大学の教授が14日、BBCの取材に対し、自身と子どもたちを世話する妻について「メダル級の活躍をしている」と感謝の言葉を述べた。

 10日に行われたインタビューでは、東アジア外交の専門家である釜山大学(Pusan National University)のロバート・ケリー(Robert Kelly)教授が自宅でBBCの識見を披露する最中、娘が踊りながら部屋に入り、さらに幼児用の歩行器に乗った弟も部屋に進入した。

 すると、ケリー氏のインタビューをテレビで見ていた妻のキム・ジュンア(Kim Jung-A)さんが居間からすぐに駆けつけ、慌てた様子で子どもたちを連れ出してドアを閉めた。

 その一方、この動画を見た国外のインターネットユーザーの一部は、キムさんを世話係と思い込んで書き込みをしたことで、韓国内では差別との非難の声も上がった。

 韓国の主要メディアは、こうした書き込みは白人の男性と一緒にいるアジア人の女性に対する偏見だと指摘。ソウル放送(SBS)は「白人中心主義の人種差別」と言及している。

 14日に夫のケリー氏とともにBBCのインタビューに応じたキムさんは差別的な書き込みを受け流し、視聴者に対し、もっと軽い気持ちで受け取るよう促した。

 キムさんは「議論せず楽しんで見てほしい。私は乳母ではないというのが本当のところです」と述べた。

 また、BBCの視聴者の一人が、キムさんの先日の振る舞いは温泉旅行に連れて行くのに値するとコメントしたことについて、ケリー氏は「われわれの世話をしてくれる私の妻はメダルに値する」と述べた。(c)AFP