少女40人死亡の養護施設火災、前社会保障相らを逮捕 グアテマラ
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【3月14日 AFP】中米グアテマラの国営児童養護施設の火災で10代の少女40人が死亡した事態を受け、当局は14日、すでに辞任を申し出ていたカルロス・ロダス(Carlos Rodas)前労働・社会保障相ら児童福祉関連の政府高官3人を殺人や児童虐待などの容疑で逮捕した。
ロダス容疑者は13日までにジミー・モラレス(Jimmy Morales)大統領宛てに、書簡で辞任を申し出ていた。その中で「今回の悲惨な事故に対する客観的な調査に貢献する」ために辞表を提出すると述べていた。
火災は8日、首都グアテマラ市(Guatemala City)近郊にある国営児童養護施設で発生。施設は過密状態だった。現場で少女19人が犠牲となった他、喉や肺にやけどを負って病院に搬送された入所者も数日のうちに相次いで死亡した。犠牲者は全員14~17歳の少女。葬儀は10日から行われているが、一部の遺体の身元確認はDNA検査で行われた。
現在も7人が重体で、そのうち5人は特別な治療を受けるために米国の病院へ搬送された。また今回の火災の原因究明と現場の状況について捜査が行われている。(c)AFP