大統領府退去の朴氏、憲法裁決定への反発姿勢に非難も
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【3月13日 AFP】韓国の憲法裁判所による罷免宣告を受けた朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)前大統領は12日、首都ソウル(Seoul)にある大統領府の公邸から退去した。朴氏は私邸に到着後、声明で憲法裁の決定に反発する姿勢を示し、新聞や政治家からは一斉に非難の声が上がった。
ソウル市内の私邸に到着した朴氏は側近を通じて声明を発表し「時間はかかるが、いずれ真実は明らかになると信じている」と強調した。
テレビの映像には私邸周辺に集まったおよそ1000人の支持者らに向かって手を振り、にっこりと笑う朴氏の姿が映し出された。朴氏は何人かの支持者の自撮りの誘いにも応じた。支持者の多くは「永遠に私たちの大統領」とかけ声を上げた。
だが新聞各紙では、保守的な論調で知られ長年朴氏支持の立場をとってきた東亜日報(Dong-A Ilbo)も「最後まで(憲法裁の決定への)受け入れの言葉はなかった」との見出しを一面に掲げた。また中道右派の中央日報(Joongang Ilbo)も社説で、朴氏が残る支持者らをあおり、近く行われるはずの自らへの捜査を妨害していると非難し、「朴槿恵の抵抗──彼女は国を二つに分断しようとしているのか?」と読者に問い掛けた。(c)AFP