【3月10日 AFP】(訂正)ドイツ警察は9日、9歳男児を刺殺したと誇示する動画をネット上に投稿した19歳の男を、男児殺害の容疑で逮捕した。捜査関係者によると、男は別の女性を殺した可能性もあるという。

 独紙ビルト(Bild)によると、逮捕されたのは北部ヘルネ(Herne)に住むマルセル・ヘッセ(Marcel Hesse)容疑者。

 ヘッセ容疑者は、犯罪者らが武器や薬物、児童ポルノの取引に使用する闇のインターネット空間「ダークネット」に男児殺害を自慢げに語る動画を投稿していた。動画を見た人たちから通報を受けた警察が容疑者宅を捜索したところ、6日に地下室から子どもの遺体を発見した。容疑者宅の隣りに住んでいた男児だという。

 その後ヘッセ容疑者の行方を追っていた警察は、9日夜にヘルネのレストランで「警察を呼べ、おれは指名手配者だ」と叫んでいた容疑者を逮捕した。

 さらにヘッセ容疑者は逮捕後、アパートに放火したことを供述。捜査当局がこのアパートから1人の遺体を発見した。ヘッセ容疑者はインターネットのチャットで「体重が120キロもある獣と格闘した」「彼女は子どもより激しく抵抗した」などと語っていた。

 当局によると、ヘッセ容疑者は無職で近所づきあいはなく、犯罪歴もないという。(c)AFP