危惧されたファン同士の衝突は回避、ロストフ対マンUのEL
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【3月10日 AFP】ロシアのFCロストフ(FC Rostov)とイングランドの強豪マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が対戦した9日のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)決勝トーナメント2回戦第1戦では、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で発生したようなファン同士の衝突が危惧されていたが、何事もなく平和に終わった。
イングランドとロシアは昨年、フランスで開催された欧州選手権で同国のファンが衝突。ロシアのファンが、2018年のW杯(2018 World Cup)ではイングランドのファンを襲撃の標的にすると宣言していた。
ロシアではまた、同国の有力政治家が先日、フーリガン行為を明文化されたルールとともにスポーツとみなすべきだと主張し、暴力行為を働くファンを「本気のサポーター」と表現した。
一方、ユナイテッドもロシア遠征を考えているサポーターに対し、トラブルを避けるために現地でのユニホームの着用、あるいは一人で渡航を避けるよう注意を促していた。
チームを応援するため、敵地ロシアまで駆けつけたユナイテッドのサポーターの一人は、AFPの取材に応じ、「ロシアの人たちはとても親しみやすくて、助けになってくれた」と話している。
「私は空港からバスに乗車したのですが、人々は私を助けようとしてくれたし、どこに行けばいいのかを教えてくれた。そのおかげで街を見回ることができ、とても素晴らしかった」
「今のところ、いかなるトラブルにも遭遇していない。このまま何も起きないことを望んでいる。私は満足しているし、ほかのみんなもそうなればいい」
ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は試合後、両チームのファンがみせたふるまいについて称賛している。
「すべてが素晴らしかった。われわれが到着したときから、ここの人々は親切に歓迎してくれた。試合中、相手サポーターは彼らのチームに声援を送っていたし、われわれのサポーターも素晴らしい姿勢をみせてくれた」 (c)AFP