ザ・ノトーリアス・B.I.G.死去から20年、ディディら追悼
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【3月10日 AFP】米ラップ界の伝説的存在であるザ・ノトーリアス・B.I.G.(Notorious B.I.G.)の死去から20年が経過した9日、多くのミュージシャンが追悼の言葉を寄せた。ビギーの愛称で知られるザ・ノトーリアス・B.I.G.は1997年に銃撃され死亡したが、事件は未解決のままとなっている。
同じ米ニューヨーク(New York)出身のラッパーで、ビギーと関係の深かったディディ(Diddy)は、ビギーのお気に入りのバース(歌詞)を歌い、ネットに投稿するようインスタグラム(Instagram)でファンに呼びかけた。
インスタグラムでディディは、ビギー・スモールズ(Biggie Smalls)としても知られるザ・ノトーリアス・B.I.G.について、「史上最も偉大なラッパー」と称賛。ニューヨーク・ハーレム(Harlem)のソウルフードの店で初めてビギーに会った時のことを回想している。ビギーの本名はクリストファー・ウォレス(Christopher Wallace)。
人気上昇中のカナダ人ラッパー、ベリー(Belly)は、この追悼の呼びかけに応え、ビギーの「It Was All a Dream」の冒頭の数バースを投稿した。
ビギーは1997年3月9日、ロサンゼルス(Los Angeles)滞在中に銃で撃たれて死亡した。事件は西海岸と東海岸のラッパー間の対立が原因で起きたとされている。この対立について一部音楽史の専門家は、商業目的のために誇張されていると指摘している。ビギーが死去する半年前には、米ラスベガス(Las Vegas)でラッパーの2パック(2Pac、本名:Tupac Shakur)が殺害されている。
この日に合わせるかのように、あるメモラビリア販売業者が2パックとビギーが銃撃された際に乗っていた車を売りに出している。宣伝文句には「死後もライバル」とあり、それぞれ150万ドル(約1億7200万円)の値段が付けられている。
販売業者「Moments In Time」社によると、ビギーが事件当時に乗っていたSUVを購入したある家族は、2005年にその車両が捜査のために必要になるかもしれないと警察から言われるまで、その経緯については何も知らなかったという。家族によると、GMCサバーバン(Suburban)は今も良く走り、総走行距離は18万3000キロメートルだという。(c)AFP