ベンゲル監督がサンチェスの口論報道を否定、練習前には握手
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【3月7日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は6日、アレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)が絡んだトレーニング場での口論の報道は「まったくのでっち上げ」だと否定した。
先週サンチェスは練習を途中で切り上げたあと、怒ったチームメートと衝突したと報じられたが、この日はトレーニングに参加し、練習開始前にはベンゲル監督と握手を交わしていた。
1-3で敗れた4日のリバプール(Liverpool FC)戦でベンチスタートとなったサンチェスは、後半からピッチに入るとダニー・ウェルベック(Danny Welbeck)のゴールをお膳立てしている。
7日に行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)決勝トーナメント1回戦、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との第2戦を控えて記者会見に臨んだベンゲル監督は、この報道について尋ねられると、「まったくのでっち上げ」と応じた。
ロンドンコルニー(London Colney)にあるクラブのトレーニング施設に集まった記者団に対し、ベンゲル監督は「何も起こっていない。まったくもってない」と語った。
「とはいえ、紙面を埋めなければならないことは分かっているし、それには配慮する。試合に勝てなかったときには、ネタが出てくる」
ベンゲル監督は、敵地アンフィールド(Anfield)でオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)とウェルベックを2トップに据え、サンチェスをベンチに置いた判断は、戦術的な理由だったと説明していた。
指揮官はサンチェスについて「熱心に取り組む選手という姿勢を持っている。時として行きすぎた振る舞いをするが、彼はずっとメンバーに入っている。幸せな人物の定義というのは非常に難しい。まだ私は理想を見つけられていない。サッカーの面においては、良いプレーをして勝つことだ。明日は彼が幸せになることを願う」と語った。
ベンゲル監督はまた、サンチェスとの関係について「どの選手とも変わらず、実直で普通だ」とし、今季終了後に同選手が退団するという可能性を否定した。
「サンチェスには15か月の契約が残っており、彼が残るかどうかの決断はアーセナルにしか決められない」
さらにサンチェスがバイエルン戦で先発の座に復帰するかとの質問を受けたベンゲル監督は、まだメンバーを決めかねていると返答した。
「(答えを知るためには)試合に来てもらわないといけない。明日の朝に決めるつもりだ」
一方でサンチェスは、インスタグラム(Instagram)上でクラブに対する誓いを立て、気持ちを切り替えている。
「本当の戦士は、自分の前にいる者が憎いからではなく、後ろに愛すべき者がいるから戦うんだ。行くぞガナーズ(アーセナルの愛称)」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS