【3月7日 AFP】サッカー女子米国代表のミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)は6日、試合前の国歌斉唱で選手の起立を義務付ける同国サッカー連盟(USSF)の新方針に従うことを明らかにした。

 31歳のラピノーは昨年、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)でプレーするQBコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)が人種差別への抗議として国歌演奏時に起立を拒否した行動に賛同。自らも、試合前に米国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」が演奏される際に膝立ちをしていた。

 同性愛者であることを公表しているラピノーは、キャパニックを支持することについて、「国旗を眺めることと、すべての自由は守ることができないことの意味については分かっている」と弁明していた。

 しかしながら、USSFはこれ以上のいかなる抗議行動も認めないという姿勢を示し、今月4日に発表した新方針で、国歌演奏時には「丁重な態度で」起立することを義務付けた。

 するとラピノーは6日、代理人を通じてAFPに送信された電子メールの声明で、連盟が打ち出した新方針を受け入れるとして、「米国を代表し、赤と白と青の旗を背負って大好きなサッカーをすることは誇りです。USSFの主導で進められている新規則を尊重します。その内容は、声を上げることを常に評価するものであり、あらゆる人種の平等を訴えるための土台になるものと確信しています」と述べた。(c)AFP