悲劇のシャペコエンセ、事故後初めて国際試合へ復帰
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【3月7日 AFP】カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のシャペコエンセ(Chapecoense)が6日、多くの犠牲者を出した航空機墜落事故後、初めての国際大会に臨むためベネズエラに到着した。
シャペコエンセは、7年をかけてリーグ4部から昇格を果たし、コパ・スダメリカーナ(2016 Copa Sudamericana)の決勝まで勝ち進むというおとぎ話のような状況から、悲惨な事故でチームが壊滅するという悪夢に転落。昨年11月の事故では選手19人とスタッフを失い、事実上ゼロからの再建を迫られた。
そして現在、シャペコエンセは新たに契約した22選手とともに国際試合へ復帰し、南米で最も権威あるリベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America 2017)のグループステージでベネズエラのスリアFC(Zulia FC)と対戦する。
新たに加入したストライカーのトゥーリオ・デ・メロ(Tulio de Melo)は、空港に集まった報道陣に対し、「天国にいる仲間に誇ってもらえるように、全力を尽くしていくつもりだ。われわれには大きな野望がある。それは可能な限り勝ち進んでいくことだ」と語った。
スリアの地元マラカイボ(Maracaibo)のファンは、アウェーチームが空港を後にする姿を携帯電話で撮影していた。