「女性の報酬は男性よりも少なくすべき」、ポーランド極右議員が差別発言
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【3月6日 AFP】欧州議会(European Parliament)でポーランドの極右議員が、女性は男性と比べて弱く知性も劣るため報酬を低くすべきだとする「性差別発言」をしたことを受けて同議会は3日、調査を開始した。
問題の発言をしたのはポーランドのヤヌシュ・コルビンミッケ(Janusz Korwin-Mikke)議員(74)。同議員は以前にも、人種差別発言やナチス・ドイツ(Nazi)のホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)をめぐる発言などで、欧州議会から処罰されたことがある。
コルビンミッケ議員は今月1日に欧州議会で「女性の報酬を男性よりも少なくするのは当然だ。なぜならば女性は弱く、小さく、知性が劣っているからだ。女性の報酬は少なくすべきだ」と述べた。
他の議員からの指摘を受け、アントニオ・タヤーニ(Antonio Tajani)議長は「性差別発言」について調査を開始したことを明らかにした。同議員に対し、罰金や議員活動の停止が科される可能性がある。
欧州議会は2日夜に発表した声明で「発言についてはすぐに複数の議員からタヤーニ議長へ指摘があった」と述べた上で、同議長はコルビンミッケ議員の発言を映した動画も見たと発表した。
コルビンミッケ議員はこれまでにも、ナチスの指導者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)は「ユダヤ人の虐殺に気付いていなかった」と主張したり、難民を「人間のクズ」と呼んだり、アフリカ系米国人に対して人種差別的な言葉を使ったりするなど物議を醸してきた。(c)AFP