性的暴行で少女を妊娠させた疑いの司祭を手助けか、修道女らに逮捕状
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【3月6日 AFP】インド南部にあるカトリック教会の司祭が少女(16)に性的暴行を加え、妊娠・出産させたとして逮捕された事件で、警察当局は5日、子どもが生まれた事実を隠そうとした疑いのある修道女5人と医師を含む病院関係者ら計8人に逮捕状が発行されたことを明らかにした。修道女らと医師1人は逃走中だという。
修道女らと医師は少女が出産したことを当局に伝えず、子どもをインド南部ケララ(Kerala)州にあるカトリック系の児童養護施設に隠した容疑で、病院職員2人とともに逮捕状が発行されたという。インドでは法律に基づき、10代少女による妊娠と出産は、医師と病院が当局に届け出なければならない。
AFPの取材に応じた警察幹部は、容疑者らが当局に対し「事件を故意に隠した」と述べ、うち何人かは司祭による性的暴行についても知っていた可能性があるとの考えを示した。
司祭のロビン・ワダカンチェリー(Robin Vadakkumchery)容疑者は、被害少女が2月に出産したことを受け先週、逮捕された。少女の証言によると、同司祭は昨年、教会が運営する学校で少女を襲ったという。また少女とその家族は、少女が腹痛を訴えて病院に連れてこられるまで、妊娠に気が付いていなかった。少女はこの病院で出産した。
事件は子どもの権利を擁護する団体が、隠されていた出産の事実を当局に届け出たことで捜査が始まり、司祭の関与が明らかになった。(c)AFP