【3月6日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)は5日、開幕節が行われ、上海申花(Shanghai Shenhua)のカルロス・テベス(Carlos Tevez)が公式戦初ゴールを記録し、世界最高給プレーヤーとしての価値を早速還元し始めた。

 これまでにマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やマンチェスター・シティ(Manchester City)、ユベントス(Juventus)などを渡り歩いてきたテベスは、PKによる1ゴールと2アシストの活躍で、江蘇蘇寧(Jiangsu Suning)に4-0で勝利したチームに大きく貢献した。

 しかし、昨季は広州恒大(Guangzhou Evergrande)に次いで2位に終わった上海申花の船出は、5000万ユーロ(約60億円)の移籍金で昨年加入したアレックス・テシェーラ(Alex Teixeira)が後半に負傷交代を余儀なくされたことで複雑なものになった。

 アルゼンチンメディアは、33歳のテベスは年俸3800万ユーロ(約46億円)を受け取ると報じており、この数字はクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を抑えて世界最高額となっている。

 上海申花を率いるグスタボ・ポジェ(Gus Poyet)監督は試合後、先月行われたAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2017)の予選プレーオフでブリスベーン・ロア(Brisbane Roar、オーストラリア)に0-2で敗れた試合から完璧な巻き返しができたと満足感を示した。

 サンダーランド(Sunderland AFC)やAEKアテネ(AEK Athens)で指揮を執った経験を持つポジェ監督は「この日決めたすべてのゴールに浸るようなことはしたくない」としたうえで、「しかし、それはわれわれに江蘇のような強敵を圧倒できるだけの能力があることを証明している。自分たちの力は示せたから、あとはファンが改めて信頼してくれることを願う」と語った。(c)AFP