【3月5日 AFP】インド東部コルカタ(Kolkata)で、妊娠中の女性がマクドナルド(McDonald's)で買ったマックフライポテトにトカゲが入っていたと抗議したことについて、マクドナルドは3日、調査を進めていると発表した。

 マクドナルドを象徴する赤い容器にきつね色のポテトに交じって入っていた小さなトカゲの写真はソーシャルメディアで拡散し、現地のニュースチャンネルでも取り上げられた。現時点でAFPはこの写真の信ぴょう性を確認できていない。

 この出来事が起きたのは2月28日。プリアンカ・モイトラ(Priyanka Moitra)さんが近所のマクドナルドに朝食を買いに行ったときのことだった。

 3日に放送された地元ニュース専門局NDTVのインタビューの中でモイトラさんは「オエッって感じ。ありえない。これが私のポテトの中にいたトカゲよ」と語った。「このエリアの販売部長、責任者に話したのに怠慢な態度で、取り合わなかったの」

 モイトラさんは28日夕、警察に被害届を提出。警察はトカゲ入りポテトを出したとされるマクドナルドの店舗を一時閉鎖した。

 マクドナルドは声明で「当社は事態を真剣に受け止めています」「苦情を把握すると同時に徹底的な調査を開始し、事件の真相を解明に努めており……現在も調査中です」と述べた。

 同社の広報担当者によると、この店舗は食品安全当局の許可を受け、営業を再開した。

 インドでは食品安全基準がゆるいことが多く、インフラやリソースも不足しているため、すきのないサプライチェーンを構築することは難しい。

 局所的な過ちでも国際食品チェーンにとっては大打撃になることもあるため、汚染された水、信頼できない冷蔵倉庫、衛生教育の欠如などは深刻なリスクとなっている。(c)AFP