米サッカー連盟、国歌斉唱時の選手の起立を義務化
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【3月5日 AFP】米国サッカー連盟(USSF)は4日、国際試合における国歌斉唱で選手の起立を義務付ける新方針を発表した。昨年9月に行われたサッカー女子の国際親善試合では、同国代表のミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)が起立を拒否していた。
米フォックス・スポーツ(Fox Sports)と米スポーツ専門チャンネルESPNの報道によると、今回の方針は先月ハワイ(Hawaii)州で行われた同連盟の年次総会で明らかにされ、取締役会により承認されたという。
同国代表選手に「丁重な態度で起立」を要請する新方針は、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)でプレーするQBコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)が人種的、社会的不公正を訴えて国歌演奏での起立を拒否したのに賛同し、タイとの親善試合で行われた国歌斉唱時に、ラピノーがひざまずいたことを受けての動きだった。
ラピノーはそれ以前にも、所属する米ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)のシアトル・レインFC(Seattle Reign FC)で同様の行為に出ていた。
フォックス・スポーツは、USSFのスニル・グラティ(Sunil Gulati)会長が今回の対策は「満場一致で承認」されたと明かしたことに加え、違反者への罰則は個別の事例に応じて決定されると伝えている。(c)AFP