【3月3日 AFP】カナダ国境サービス庁(CBSA)は2日、米国にいったん入国した後に国境を越えてカナダで難民申請をする移民が、今年に入り急増していることを明らかにした。今年1月1日から2月21日までの申請者は約4000人と、前年同期の2500人から大幅に増えている。

 申請者にはひそかに国境を越えてきた人や、国境の検問所経由で入国した人が含まれる。アフリカ東部や、シリアなどの紛争国の出身者が大半を占めるという。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)カナダ事務所のジャンニコラ・ブーズ(Jean-Nicolas Beuz)氏はこれらの移民について「(米国で)公正な制度を利用できない状況に置かれるのではないかと心配している」と説明している。

 当局によると、カナダへの昨年の難民申請者は2万4000人で2001年の4万4000人から減っている。申請者の4~6割が難民に認定されているという。(c)AFP