仏警察、フィヨン氏の自宅を家宅捜査 本人には党内からも批判
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【3月3日 AFP】4~5月に行われるフランス大統領選の中道・右派候補である野党・共和党のフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)元首相が家族に不正な給与を支払っていたとされる疑惑で、警察当局は2日、フィヨン氏の自宅の家宅捜索を行った。フィヨン氏に対しては、共和党幹部からも党を「奈落の底」に突き落としかねないと批判する声が上がっている。
フィヨン氏は夫人と子ども2人を議員秘書として雇い、勤務実態がないのに給与数十万ユーロを公金から支払っていたとの疑惑がもたれている。1日には自身が近く訴追される見通しになったと明らかにする一方、選挙戦からは撤退しないと改めて宣言していた。
警察は先月のフィヨン氏の議員事務所の捜索に続き、パリ(Paris)中心部にある同氏の自宅を捜索した。本人は選挙運動のためフランス南部のワイン醸造業者を訪問中で不在だった。
フィヨン氏と同じく共和党の元首相であるドミニク・ドビルパン(Dominique de Villepin)氏は仏日刊紙フィガロ(Le Figaro)への寄稿で、フィヨン氏が今回の疑惑に関して一歩も引かない姿勢を見せていることについて、党を「奈落の底」に突き落としかねない対応だと糾弾。「この袋小路に入り込めば、国が、そして民主主義への信頼と支持者が人質に取られてしまう」と批判した。(c)AFP/Adam PLOWRIGHT