【2月28日 AFP】女子体操の伝説的選手であるオルガ・コルブト(Olga Korbut)氏が、1972年のミュンヘン五輪で獲得した自身の金メダルや現役時代の思い出の品々を米国のオークションで出品した。主催者が27日、明かした。

 現在61歳のコルブト氏は、ミュンヘン五輪でファンの心をつかむ圧倒的な演技を披露すると、4年後のモントリオール五輪にも出場。ロシアメディアは、米アリゾナ(Arizona)州在住で旧ソ連の代表選手だった同氏は、金銭的に苦しんでいたと伝えている。

 主催者の米競売会社ヘリテージ・オークションズ(Heritage Auctions)によれば、今回出品されたミュンヘン五輪の金メダル二つと銀メダル一つを含む七つのメダルは計23万ドル(約2600万円)で落札され、中でも同五輪の女子団体で獲得した金メダルは6万6000ドル(約740万円)の値が付いたという。

 ベラルーシ出身のコルブト氏がミュンヘン(Munich)で見せた演技は、世界中で体操競技の魅力を拡大したと称賛された。また、その小柄な体から「ミンスクのスズメ」との呼び名でも知られる同氏は、東欧出身選手に対する見方を変えたとされている。(c)AFP