【2月28日 AFP】中米エルサルバドルの首都サンサルバドル(San Salvador)にある国立動物園(National Zoo)で、飼育されていたカバが何者かに激しい暴行を加えられて死ぬ事件があり、国民に衝撃を与えている。政府は27日、事件について「国全体が強い嫌悪」を抱いていると非難した。

 文化庁の声明によると、襲われたのは15歳の雄のカバ「グスタビート(Gustavito)」。22日夜、飼育舎に侵入した何者かによって腹や鼻を殴打されたり、刺されたりした。寝ている間に襲われた可能性があるという。

 重傷を負ったグスタビートは食事を取ることが困難になり、4日間苦しんだ後、26日夜に死んだ。

 文化庁のシルビア・レガラド(Silvia Regalado)長官は「この事態を深く、心から遺憾に思う」と述べた。

 関係者らによると、国立動物園は今後、警察官や兵士らによって警備を強化する方針。

 文化庁は、この動物園は8年前に外来種の購入を停止していたが、今回の事件を受けて大型動物の入手も取りやめることにしたと明らかにしている。(c)AFP