米国防総省、ISの呼称を「ISIL」から「ISIS」に
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【2月25日 AFP】米国防総省がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の名称として、これまで使用してきた「イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the Levant、ISIL)」に代えて「イラク・シリアのイスラム国(Islamic State in Iraq and Syria、ISIS)」を使用するよう職員に通達していたことが分かった。通達は今月13日に出された。
ISILはバラク・オバマ(Barack Obama)前政権が固執した名称だったが米政府以外で使用する者はほとんどいなかったとみられる。一方のISISはドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領をはじめ、日常会話でも使用する人が多い。
国防総省のジェフ・デービス(Jeff Davis)報道官は24日、「われわれの指揮系統が言っていることに従うことにした……(こちらの方が)米国民に理解してもらえる」と述べた。
ISが台頭した2014年、同組織の呼び方はメディアや各国政府によって分かれた。大半のメディアは、「イスラム国グループ(Islamic State group)」や「いわゆるイスラム国(so-called Islamic State)」などの表現を選択し、2回目以降はISという略称を使用することが多かった。
中東ではISのアラビア語名の略称ダーイシュ(Daesh)が定着しており、フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領や英国のデービッド・キャメロン(David Cameron)前首相はこちらの名称を使用していた。(c)AFP