【2月24日 AFP】(更新)シリア北部のアルバブ(Al-Bab)郊外で24日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」による自爆攻撃があり、51人が死亡した。アルバブはこの前日、反体制派がISから奪取していた。

 英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、アルバブの北東8キロに位置するスシアン(Susian)村にある反体制派の基地で、自爆犯が爆発物を積んだ車両を爆発させた。

 反体制派の司令官はAFPに対し、現場には当時、戦闘員やトルコ軍兵士、民間人らがアルバブ再建計画などを話し合うために集まっていたと説明。シリア人権監視団は、爆発によって少なくとも51人が死亡し、うち大半は民間人だったと述べている。

 ISはインターネット上に出した声明で、同組織の自爆犯が「スシアンで働くトルコ兵士と背教者の集会の最中に車爆弾を突入させた」と主張している。

 トルコ国境から南へわずか25キロの地点にあるアルバブは、シリア北部アレッポ(Aleppo)県で最後のIS拠点だった。トルコ軍は昨年8月、シリア領内でISやクルド人武装勢力に対する軍事作戦を開始。同軍の支援を得た反体制派は昨年、アルバブ奪還作戦を開始していた。(c)AFP/Rana Moussaoui