【2月24日 AFP】英裁判所は23日、ソーシャルメディアへの投稿をめぐり、テロ行為やヘイトクライム(憎悪犯罪)の罪に問われていた、ロンドン(London)出身の極右支持の男に対し、禁錮5年の有罪判決を言い渡した。男は、ナチス・ドイツ(Nazi)の指導者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)を「神」と形容していたという。

 ショーン・クレイトン(Sean Creighton)被告(45)はソーシャルメディアを使い、イスラム教徒やユダヤ人を殺害するよう呼び掛ける内容を投稿していた。またその後の捜査で、クレイトン被告が侮辱的な内容のステッカーを公共の場に貼り付けていたことや、武器や爆発物の詳細が記載された「ホワイト・レジスタンス・マニュアル2.4(White Resistance Manual 2.4)」という手引書を所有していたことなどが明らかになった。

 法廷で検察側はクレイトン被告について「彼はナチズム(Nazism)とアドルフ・ヒトラーに魅了された人物で、警察の取り調べの際にはヒトラーを自身の『神』だと語っていた」ことを明らかにした。

 また裁判では、ソーシャルメディアへの同性愛嫌悪や人種差別的な投稿に加え、クレイトン被告が「イスラム教徒を殺せ」とのメッセージとともに、ヒトラーの画像をネット上に投稿していたこともわかった。同被告は他にも、銃とナチスのかぎ十字の画像とともに「ユダヤ人、死ぬ覚悟をしろ」という書き込みを行っていたことも明らかになった。(c)AFP