パリで高校生らのデモ暴徒化、警官の黒人男性レイプ事件に抗議
このニュースをシェア
【2月24日 AFP】フランス・パリ(Paris)で23日、警察官が若い黒人男性(22)に警棒で性的暴行を働いたとされる事件に抗議する高校生らが高校の出入り口を封鎖するなどしてデモを行い、一部が機動隊と衝突した。
問題の事件は今月2日、パリ郊外のオルネー・スー・ボア(Aulnay-sous-Bois)で「テオ」という名の黒人男性(22)が警察に拘束された際、警察署内で激しい暴行を受けたもの。被害者の男性は肛門に重傷を負い手術を受けなければならなかったとされ、フランス各地で抗議デモが相次いでいる。関与した警官のうち1人はレイプ罪で、3人が暴行罪で起訴されている。
パリ中心部のナシオン広場(Place de la Nation)では23日、最大1000人が「テオの仕返しだ」と気勢を上げた。
しかし、フードを被った若者らが警察のバリケードを突破しようとして衝突が発生。一部が車や現金自動預払機(ATM)を破壊したり、舗装の敷石を警官隊に投げつけたりし、警官隊が催涙ガスで応酬した。このデモで警察は11人の身柄を拘束した。
また、市内各地の高校で生徒らがごみ箱などで出入り口を封鎖。パリ市教育当局によると、16校が完全なまひ状態に陥り、他に十数校にも影響が出た。(c)AFP