ハミルトンは新車に手応え、メルセデスが「W08」を発表
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【2月24日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)が23日、2017年シーズンの新車「W08」の発表を行い、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)と新ドライバーのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)がマシンを披露した。
新車W08は、より高速でよりドライバーの技術が求められる2017年の新レギュレーションに応じて開発された。発表の前に強風が吹くコンディションの英シルバーストーン(Silverstone)でシェイクダウンを行ったハミルトンは、「F1でこれまで見てきた中で、最も精巧なマシンだ」とコメントしている。
「今回は実際のテストではない。マシンが走るか確かめるために数周走っただけだ。だが最後の数周は速度を上げることができた」
「人間工学的には昨年のマシンとほぼ同じ感じだが、より車体が大きく、よりパワーがあるマシンだ」
世界王者に通算3度輝いている32歳のハミルトンは昨季、チームメートでシーズン終了後に突然引退を発表したニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)に次ぐ総合2位に入った。ロズベルグの代役は、ウィリアムズ(Williams)から加入した27歳のボッタスが務める。
メルセデスでは技術責任者を務めていたパディ・ロウ(Paddy Lowe)氏もチームを離れており、フェラーリ(Ferrari)からジェームズ・アリソン(James Allison)氏を引き抜いている。
チーム責任者のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏は、これらの体制の変化はポジティブな結果をもたらすと考えており、シルバーストーンでの会見で「大きな変化はチームの発展にとってポジティブな要因になり得る」と語った。
「ニコが引退を決断したとき、もちろん第一報では驚きもしたが、われわれはすぐにこれはチャンスをもたらすと考えた」
「バルテリがマシンに乗るということは、われわれにとってエキサイティングなチャンスだ。パディについてもほぼ同じだ」
「『勝っているチームは変化を必要としない』というコンセプトに従うこともできるし、未来のために何が必要かに比重をおくこともできるんだ」
メルセデスは4年連続のコンストラクターズタイトル獲得を目指しており、2017シーズンは3月26日にオーストラリアのメルボルン(Melbourne)で行われるオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2017)で幕を開ける。(c)AFP