パリ圏の観光客150万人減 治安に懸念、日本からは4割落ち込み
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【2月22日 AFP】2016年にフランスの首都パリ(Paris)やその周辺地域を訪れた観光客が前年比150万人減少したことが21日、地元観光機関のまとめで明らかになった。2015年11月に同地で起きた同時攻撃を受けて治安への懸念から訪問を敬遠したとみられ、とりわけ日本からは40%余り減と大幅に落ち込んだ。
パリを中心とするイル・ド・フランス(Ile-de-France)地域圏の観光委員会CRTがホテルの宿泊数を基に算出した。
日本からの観光客が激減したのに加え、中国からも20%余りの大幅減となった。欧州各国からの観光客も減り、サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2016)の決勝戦を含む幾つかの試合が開催されたにもかかわらず、イタリアやロシアからは約25%落ち込んだ。
全体では9%近く減少した。CRTによると、観光客の減少による首都圏の経済損失は約13億ユーロ(約1560億円)と見積もられるという。
ただCRTの幹部は、昨年11~12月のホテル予約数は持ち直していることから「2017年は状況が改善する可能性がある」との見方を示している。(c)AFP/Katia DOLMADJIAN