【2月20日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が米国の大統領に就任してから1か月が経った。波乱の船出となった新大統領に、熱狂的な支持者たちが声援を送っている──攻め続けろ、そのままでいい、方針を変えるな、と。

 トランプ新大統領は就任早々失策を重ね、大きなプレッシャーにさらされており、野党や政治評論家から矢継ぎ早に攻め立てられている。彼らはトランプ氏はうそつきだ、重要案件に対する理解が足りない、政権内部はすでにスキャンダルと勢力の対立によって分裂している、トランプ氏はマスコミを攻撃し合衆国憲法を否定している、と批判する。トランプ氏と同じ共和党の内部からも警鐘を鳴らす声が上がっているほどだ。

 そうした中、トランプ氏は18日、騒然とする首都ワシントン(Washington D.C.)を抜け出して、フロリダ(Florida)州メルボルン(Melbourne)で支持者のための集会を開催。トランプ氏の大統領としての船出は順調だと主張する忠実な支持者たちに温かく迎えられた。

 トランプ氏を「もっと見ていきたいね」と語ったのは、フロリダ(Florida)州からやって来て、会場に入るまで7時間待ち続けた失業中のコンピューター技術者、スティーブン・ミグダルスキさん(53)だ。メディアに対するトランプ氏の好戦的な態度や、移民の入国を制限し物議を醸している大統領令を含め政策実行の速さを評価した。

 ミドガルスキさんは、トランプ氏が「フェイクニュースだけではなく、政界のエスタブリッシュメント(支配層)と闘う「度胸をもっていることに、ものすごく興奮している」と語った。彼が誇らしげに着ていた赤いTシャツの胸元には、「フォード車は頑丈だ」という広告コピーをもじった「トランプは屈強だ(Built Trump Tough)」の文字が大きく書かれていた。