米国から徒歩でカナダ入りの移民、新たに22人
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【2月20日 AFP】カナダ南部マニトバ(Manitoba)州で先週末、米国から徒歩でひそかに国境を越えてきた移民少なくとも22人が難民申請していたことが分かった。同州エマーソン(Emerson)の地元当局が19日、明らかにした。
地元自治体職員のグレッグ・ジャンセン(Greg Janzen)氏によると、22人は多くがアフリカ出身。18日夜から19日未明にかけて徒歩で国境を越え、カナダ側に入ったという。また、このほか8人が17日にカナダ入りしているという。
エマーソンはマニトバ州最大の都市ウィニペグ(Winnipeg)から南に120キロ離れた町で、米ノースダコタ(North Dakota)州とミネソタ(Minnesota)州に接している。厳格な国境管理が行われておらず、検問所もほとんど設けられていないため、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が移民や難民の入国規制を打ち出して以後、米国から多くの難民申請者が殺到している。
マニトバ州で難民申請する移民は急増しており、大半は米国で正式な滞在許可証を取得していなかった人々だ。地元当局によると、今年に入って既に99人が米国から国境を越えてカナダ入りした。この傾向にエマーソンの自治体関係者は懸念を強めており、国や州政府に対策にかかる費用や物資の支援を要請している。(c)AFP