ヒトラーが命令に使った電話機、2700万円で落札
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【2月20日 AFP】ナチス・ドイツ(Nazi)の指導者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)が第2次世界大戦(World War II)中に命令を出すのに使った電話機が19日、競売に掛けられ、24万3000ドル(約2740万円)で落札された。落札者は公表されていない。
ヒトラーは第2次大戦の最後の2年間、国防軍(Wehrmacht、当時のドイツ軍)から受け取ったこの電話機で命令の大半を出していたとされる。競売を行った米アレクサンダー・ヒストリカル・オークションズ(Alexander Historical Auctions)は「数百万人を死に至らしめた史上最悪の破壊兵器と言える」と説明している。
電話機は独シーメンス(Siemens)製のベークライトのダイヤル式黒電話を深紅に塗ったもので、本体にはヒトラーの名前やかぎ十字、第三帝国のワシの紋章などが刻み込まれている。1945年、ナチス政権が連合国軍に敗北した後にドイツ・ベルリン(Berlin)にあるヒトラーの地下壕(ごう)で見つかった。
ドイツが降伏した直後、この地下壕を訪れた英軍のサー・ラルフ・レイナー( Sir Ralph Rayner)准将にロシア側から引き渡され、相続していたレイナ氏の息子が出品した。(c)AFP