【2月19日 AFP】（訂正）冷却水の供給トラブルで運転を自動停止していたスロベニアのクルシュコ（Krsko）原発が17日、再稼働した。同原発が明らかにした。

　運転開始から35年となるクルシュコ原発は声明で「予期せぬ不具合は解決された……徹底的な試験を経て本原発は再稼働し、電力網に再接続した」と述べた。

　首都リュブリャナ（Ljubljana）の東約100キロに位置する同原発は16日、冷却水供給システムを制御するバルブに異常があったために緊急停止していた。

　緊急停止中に放射能漏れはなかった。同原発は3か月前に定期点検を終えて再稼働していた。

　同原発の原子炉は発電量700メガワットで米大手ウェスチングハウス（Westinghouse）製。旧ユーゴスラビア連邦で建造され、1983年に運転開始。ユーゴスラビア解体後はスロベニアと隣国クロアチアが共同で運営している。

　当初は2023年に同原発の運転を終える予定だったがスロベニア政府とクロアチア政府は2年前、同原発の稼働期間の20年延長を決定した。(c)AFP