金正男氏殺害、毒物特定に約2週間 マレーシア保健相
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【2月19日 AFP】マレーシアのS.スブラマニアム(S. Subramaniam)保健相は18日、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏が殺害された事件で使われた毒物の特定に約2週間かかると述べた。
スブラマニアム保健相はAFPに対し「通常、死因の特定には2週間ほどかかる。ある程度確定的なことが分かるまでは報告書を公表することはできない」と述べた。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏は13日、マレーシアのクアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur international Airport)で、何らかの液体を顔にかけられた後に死亡した。韓国政府は、正男氏が北朝鮮政府の命令を受けた女性工作員に暗殺されたとしている。
マレーシアではこれまで、事件に関与したとみられる北朝鮮国籍の男(46)を含む4人が逮捕された。逮捕された北朝鮮国籍の男は、マレーシア政府が外国人労働者に発行する書類を所持しており、氏名は「リ・ジョンチョル(Ri Jong Chol)」だという。
北朝鮮とマレーシアの外交関係は、駐マレーシア北朝鮮大使がマレーシア政府を「敵対勢力と共謀して」正男氏の遺体引渡しを拒否していると非難したことから急速に冷え込んでいる。(c)AFP