【2月18日 AFP】中国南東部の福建（Fujian）省ホ田（Putian）では、半裸で火花を浴びるというユニークな悪霊払いの儀式が行われている。

　同市の房山（Fangshan）村で行われるこの儀式は、長老会議で選ばれた8人の男たちが古代中国の衣装を身に着け、寺で仏の加護を祈る。その後、男衆は衣装を脱ぎ、上半身をさらけ出した姿で隣接する広場に連れて行かれ、目を閉じ、火花を散らす花火に顔を近づける。このためこの儀式は現地で「吃花」（花を食べる、の意）と呼ばれている。

　儀式に参加した男性の一人は、トランス状態に似た体験を「その間（花火に顔を近づけているとき）は、自分が自分じゃなかった」と評した。痛みも感じなかったという。

　大学に通うために村を離れていたが、儀式の参加者に選ばれたために呼び戻されたというこの男性は「これは演技じゃない。とても真剣な儀式だ。こうすることで、村に住むすべての家族の安全を祈ることができればいい」と述べた。(c)AFP