北極と南極の今年1月の海氷域は過去最小 報告書
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【2月17日 AFP】米海洋大気局(NOAA)は16日、今年1月における北極と南極の海氷域が、これまでの同月と比べ過去最小だったと発表した。また、先月の平均気温が1880年以降で3番目に高かったことも明らかにした。
世界中の海面と陸地の気温などについてまとめた同局の月例の報告書によると、今年1月の平均気温は、20世紀における1月の平均12度よりも0.88度高かったという。またこの数字は、観測を開始した1880年以降の1月の平均気温としては2016年、2007年に次ぐ過去3番目に高いものだという。
この異例の暖かさは海氷の融解にも影響を及ぼしているとみられる。先月の北極の海氷の範囲は126万平方キロで、1981年から2010年の1月平均を8.6%下回った。一方、南極の海氷域も112万平方キロと、1981年から2010年の平均を22.8%下回った。
報告書によると、北極・南極ともに今年1月の海氷域は、観測を開始した1979年以降で過去最小で、北極ではそれまでの最小だった昨年よりも約26万平方キロ、南極では2006年の記録より28万平方キロ小さかった。(c)AFP