金正男氏の遺体、北朝鮮側に引き渡しへ 逮捕者は3人に
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【2月16日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏がマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)で殺害された事件で、同国のアフマド・ザヒド・ハミディ(Ahmad Zahid Hamidi)副首相は16日、金正男氏の遺体を北朝鮮側へ引き渡す考えを明らかにした。
北朝鮮は事件に関するコメントを一切していないが、マレーシア当局の高官によると、北朝鮮の外交官らは現地の捜査当局が金正男氏の遺体の司法解剖を行うことに異議を唱えたという。韓国政府は、北朝鮮に命じられた工作員の女らが金正男氏を毒殺したとの見解を示していた。
一方でマレーシア警察は声明で、15日から16日にかけての夜にインドネシアのパスポートを所持する25歳の女、シティ・アイシャ(Siti Aishah)容疑者を逮捕し、さらにその前の段階で、アイシャ容疑者の友人である26歳のマレーシア人の男、ムハマド・ファリド・ビン・ジャラルディン(Muhammad Farid Bin Jalaluddin)容疑者を逮捕したと発表した。
AFPの取材に応じたスランゴール(Selangor)州の警察当局トップは、アイシャ容疑者、および最初に逮捕された、ベトナムのパスポートを所持するドアン・ティ・フオン(Doan Thi Huong)容疑者に対して7日間の勾留が認められたと明かしている。
クアラルンプールにあるインドネシア大使館は、暫定的な情報に基づくと、アイシャ容疑者はインドネシア国籍であると思われるとし、法的支援を与える方向だと述べた。またベトナムの外務省は、捜査当局と協力していると話した。(c)AFP/Theo Merz