【2月16日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が労働長官に指名していた米大手ファストフードチェーン経営者のアンドリュー・パズダー(Andrew Puzder)氏(66)が15日、指名を辞退した。ホワイトハウス(White House)が発表した。同氏に対しては、事業経営や私生活をめぐる懸念が浮上していた。

 閣僚候補で辞退を表明したのはパズダー氏が初めて。2日前にマイケル・フリン(Michael Flynn)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が辞任したばかりのトランプ政権にとって、新たな打撃となった。

 ファストフード大手CKEレストランツ(CKE Restaurants)の最高経営責任者(CEO)を務めるパズダー氏は米メディアに出した声明で、「私は政権に参加しないが、大統領と彼の非常に適格なチームを全面的に支援する」と述べている。

 パズダー氏は、最低賃金引き上げに反対する姿勢を批判されていた他、不法滞在者の従業員に関連する納税を怠ったことを認めていた。また、数年前に起きた泥沼の離婚劇をめぐる疑念も浮上していた。(c)AFP