米国防長官、NATOへの「関与抑制」警告 加盟国に負担増要求
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【2月16日 AFP】ジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官は15日、北大西洋条約機構(NATO)の加盟各国が防衛費の負担分を守らなければ、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権はNATOへの関与を抑えると警告した。
NATO加盟各国は2014年、GDP(国内総生産)の2%を防衛費に支出することで合意したが、この目標を達成した国は少なく、米政府は各国に誓約を守るよう呼び掛けてきた。
同長官は、ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)で開かれたNATO国防相会議で、「米国に本同盟への関与を抑えてほしくないならば、全ての加盟国が共通の国防支出への支持を示す必要がある」と述べ、一部加盟国の負担不足を批判した。
一方で、NATOは欧米安全保障の「必須の基盤」だと強調し、NATOへの関与を続けるトランプ大統領の方針を改めて表明した。(c)AFP/Thomas WATKINS and Lachlan CARMICHAEL