【2月12日 AFP】男子テニス、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)のコーチで叔父のトニ・ナダル(Toni Nadal)氏が、意思決定に携わる時間の減少を理由に、今季限りでツアーでの同行を終了すると語った。

 イタリアのテニス情報サイトtennisitaliano.itは「来年からは、ツアーでラファエルに同行しない。われわれのアカデミーだけに集中する」とするトニ氏のコメントを伝えている。

 一方、ナダルのスポークスマンを務めるベニト・ペレス(Benito Perez)氏はAFPに対し、「これらの発言には驚かされた。もし彼がそう言ったのなら、文字通りの意味を持つ。私は近日中にラファと話す」とし、今回の決断は予想していなかったと話した。

 トニ氏はまた、「おいとの関係はいまだに素晴らしい。ここ数年の間に危機が訪れたことは一度もなかった」とし、元世界ランキング1位で四大大会(グランドスラム)通算14勝を誇るナダルとの間に不和は存在しないという。

「彼が17歳の時までは、私がすべてを決断していた。その後、カルロス・コスタ(Carlos Costa)氏がマネジャーとしてやってきた。次に、彼の父親が近づいてきた。各々が意見を持っているんだ」

「そして真実は、私が意思決定に携わる時間は毎年減っていったということ。まったく決断を下さなくなるその日まで」

 ナダルのコーチ陣には昨年末、スペイン人のカルロス・モヤ(Carlos Moya)氏が加入している。(c)AFP