【2月12日 AFP】16-17ドイツ・ブンデスリーガ1部は11日、第20節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は試合終了間際にアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)とアリエン・ロッベン(Arjen Robben)の連続ゴールが決まり、FCインゴルシュタット(FC Ingolstadt 04)を2-0で退けた。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)のアーセナル(Arsenal)戦を前に、ダルムシュタットとのバヴァリアン・ダービーに臨んだバイエルンは、相手DFの背後から跳び出したビダルが後半45分に均衡を破るゴールを決めると、その約1分後にロッベンもネットを揺らして勝利を決定づけた。

 とはいえバイエルンは、前半にはゴールラインぎりぎりでシュートをクリアされ、終盤にはロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)のシュートがクロスバーをたたいていただけに、振り返ってみれば順当な勝利だった。

 RBライプツィヒ(RB Leipzig)、フランクフルト(Eintracht Frankfurt)、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)と優勝争いのライバルがそろって星を落とす中で、唯一勝利を収めたバイエルンは、これで2位ライプツィヒとの勝ち点差を7に広げている。

 下位ハンブルガーSV(Hamburger SV)と対戦したライプツィヒだが、ホームゲームで0-3の敗戦を喫した。

 ライプツィヒは前半18分、CBのキリアコス・パパドプロス(Kyriakos Papadopoulos)に豪快なヘディングシュートを許すと、その6分後にはニコライ・ミュラー(Nicolai Mueller)のCKから、中央のワラシ(Walace Souza Silva)をフリーで跳ばせてしまった。

 これを受けて、ライプツィヒのラルフ・ハッセンヒュッテル(Ralph Hasenhuettl)監督は交代を決断。初先発ということで雰囲気にのまれていたCBのダヨ・ウパメカノ(Dayot Upamecano)をわずか30分で諦め、FWのユセフ・ポールセン(Yussuf Poulsen)を投入した。

 ところがそのポールセンは10分ほどしかもたず、負傷によりハーフタイム直前でダヴィー・セルケ(Davie Selke)との交代を余儀なくされ、チームは悪夢のような前半を過ごした。

 さらに試合終了直前には、途中出場していたハンブルガーのアーロン・フント(Aaron Hunt)が最初のボールタッチで得点を記録した。ライプツィヒはこれでリーグ戦連敗を喫し、ハンブルガーは降格圏から抜け出した。

 3位のフランクフルトも、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)に0-3で大敗した。「チチャリート」ことハビエル・エルナンデス(Javier Hernandez)が見事な2得点を決め、連敗で重圧のかかっていたロジャー・シュミット(Roger Schmidt)監督を救った。

 4位ドルトムントは、最下位ダルムシュタット98(SV Darmstadt 98)に1-2で敗れている。(c)AFP/Ryland JAMES