【2月11日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は10日、イスラム圏7か国出身者らの入国を一時的に禁止する大統領令をめぐり、すぐに連邦最高裁判所に上訴する考えはないと述べ、法的な障害を乗り越えるため新たな大統領令を検討していると明らかにした。

 トランプ大統領は、大統領令の差し止めを命じた連邦地裁の判断を連邦控訴裁判所(高裁)が支持したにもかかわらず、法は自分に味方すると主張し、安全保障上の懸念から迅速な対応を取る可能性を示唆した。

 さらに、「残念ながら法的な問題で時間がかかっているが、われわれはこの戦いに勝つ。他にも選択肢はたくさんある。大統領令を新たに出すこともその一つだ」として、来週以降に何らかの策を講じる意向を示した。あくまで法廷で争う姿勢を見せていたトランプ大統領が姿勢を後退させた形となった。(c)AFP/James MANNION/Andrew BEATTY