難民施設への放火でネオナチ議員に実刑判決、ドイツ
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【2月10日 AFP】ドイツの裁判所は9日、難民の保護施設に指定されていた高校の体育館に放火し全焼させた罪で、極右政党「ドイツ国家民主党(NPD)」の地方議員の男に禁錮8年の実刑判決を言い渡した。
マイク・シュナイダー(Maik Schneider)被告(29)は、外国人に対する憎悪犯罪でも禁錮1年6月の判決を受けた。
事件は2015年8月、首都ベルリン(Berlin)から西に40キロほど離れたナウエン(Nauen)の高校の体育館が放火されたもの。同年だけで90万人近い難民や移民が流入したドイツでは当時、各地で移民・難民を標的にしたヘイトクライム(憎悪犯罪)が多発していた。
ベルリン郊外ポツダム(Potsdam)の裁判所の判事は、放火について「難民たちに、お前たちは歓迎されていない、ここにはお前たちの場所はない、ここではお前たちは安全ではない、と知らせる目的だった」と述べ、明らかに外国人憎悪に基づく犯罪だったとの判断を示した。(c)AFP