【2月9日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が、ここ数年で度重なる手術を受けた結果、自身が再び「絶好調」と感じることはないだろうと語った。

 ツアータイトル獲得や、メジャーの舞台で再び優勝争いを演じたいと願っているという41歳のウッズは、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ(Dubai)の雑誌ビジョン(Vision)で「調子はいいけど、素晴らしくはない」としたうえで、「腰に3回、膝に4回の手術を受けたし、絶好調と感じることは二度とないと思う」と口にした。

 けがによる1年4か月の離脱から昨年12月に復帰を果たし、現在の世界ランキングは674位まで低下しているウッズはまた、「今後も常に痛みを感じることになる。仕方がないんだ。でも十分良しとできるレベルで動ける限りは、それでいいんだ」と話した。

 先週行われた欧州ツアーのドバイ・デザート・クラシック(Omega Dubai Desert Classic 2017)で首位と12打差の「77」で初日を終えたウッズは、腰の問題で第2ラウンド直前に棄権。その1週間前に開催された米国ツアー復帰戦のファーマーズ・インシュアランス・オープン(Farmers Insurance Open 2017)では予選落ちを喫した。

 4月上旬に控える今シーズンのメジャー第1戦、第81回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2017)に向けて、自身の調子と体調の回復に努めるウッズは来週、米カリフォルニア(California)州パシフィック・パリセーズ(Pacific Palisades)のリヴィエラ・カントリークラブ(Riviera Country Club)で開催されるジェネシス・オープン(2017 Genesis Open)に出場する。

「復帰はできないと思った瞬間は何度もあった。タフで、残酷という言葉以上のものだった」と振り返る苦しいリハビリ期間を乗り越えたウッズは、「全体の計画は体、メンタル、そして魂を4月第1週に向けて準備万端にすることだった」としたうえで、「これまでに4度(オーガスタ<Augasta>、マスターズ開催地)勝ってきたし、5度目を狙いたい」とし、自身が勝てると感じる限り、あきらめずに前に進むと話した。

 2008年を最後にメジャー制覇がなく、2013年以降は優勝から遠ざかっているウッズは、世界ランキングで上位を行くジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)やジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)らの力によって、ゴルフには変化が起きているとしたうえで、「私の世代は古くなってきているが、ティーアップしたら目標は勝つことだ」とし、勝利への自信を口にしている。

「故障中や故障明け、もしくは良いプレーをしているのか、悪いプレーをしているのかによって、そこ(目標)は変わらない。大会にいるということは、勝ちに来ているという意味だ」 (c)AFP