1万3000人絞首刑との報告書は「完全な誤り」 シリア司法省が反論
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【2月8日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)が、シリアの首都ダマスカス(Damascus)近郊の刑務所で2011年からの5年間に、最大1万3000人の絞首刑が執行されたとする報告書を公表したことについて、シリアの司法省は8日、報告書は「完全な誤り」であると反論した。
国営シリア・アラブ通信(SANA)が伝えた司法省の発表によると、報告書は「全く真実ではない上、国際社会におけるシリアの評価をおとしめようと意図されたもの」であるとしている。
アムネスティは7日に公表した報告書において、ダマスカスの北30キロに位置するサイドナヤ(Saydnaya)刑務所で戦争犯罪および人道に対する罪に当たる処刑が行われ、今も続いている可能性があると主張していた。
しかし司法省は「シリアでは段階的な訴訟プロセスを通じた裁判を経なければ死刑が宣告されることはない」として、そのような処刑が行われていることを否定した。(c)AFP