【2月8日 AFP】米国防総省は7日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がイラク北部モスル(Mosul)で拠点にしていたモスル大学(University of Mosul)で、初歩的な化学兵器を作っていたことが確認されたと明らかにした。

 米軍主導の有志連合の支援を受けたイラク軍は1月中旬にモスル大学を奪還。爆弾が仕掛けられた多くの建物の中を捜索していたところ化学物質を発見したという。

 国防総省のジェフ・デービス(Jeff Davis)報道部長によると、イラクでこの化学物質を検査したところ硫黄マスタードと確認された。デービス氏は、モスル大学が「ISIS(ISの別称)が化学兵器の製造拠点になっていた」と述べた。

 デービス氏はISが製造した硫黄マスタードの犠牲者は確認されていないとし、「主に不快にさせるもの、市民を怖がらせるものとして使われた」と指摘した。(c)AFP