【2月7日 AFP】児童婚が違法とされているインドで、ヒンズー教の聖職者2人が自身の13~15歳の娘らの結婚式を執り行っていたところを発見され、逮捕された。警察当局が6日、明らかにした。聖職者らはこの結婚が家族に繁栄をもたらすものとして、秘密裏に儀式を行っていたという。

 同国南部ハイデラバード(Hyderabad)の警察は今回の児童婚を阻止するため、内部情報に基づき捜査を進めて強制捜査に乗り出し、結婚の儀式に参加していた家族ら数十人を発見。聖職者2人の他、娘らの母親たちを含む3人を拘束した。

 警察当局の捜査官によると、親たちは娘たちの結婚が、家族に幸運をもたらすという信仰に基づく家族の習わしだと主張。また聖職者たちは自分たちも同じ年頃に結婚していることを理由に、娘たちの結婚を正当化しているという。

 この捜査官は一方で、少女らは親たちと結婚を強いられたと主張していると述べた。少女らは現在、地元の児童福祉施設で保護されているという。

 インドで児童婚は違法とされているが、今でも迷信が根強く残る地方部や貧困地域を中心に児童婚の習慣が続いている。そこでは多くの親が家計の安定のためと婚前交渉にまつわる不名誉を避けるため、幼い子どもたちを結婚させているという。(c)AFP