IS、アレッポ最後の拠点「完全包囲下」に 政権側が攻勢
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【2月7日 AFP】在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は6日、シリア北部アレッポ(Aleppo)県でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が最後の主要拠点としていた町が「完全に包囲された」と明らかにした。アレッポ県ではバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権側の部隊が複数の前線でISに圧力をかけている。
包囲されたのはトルコとの国境に近いアルバブ(Al-Bab)。監視団の報告によれば、アサド政権側部隊がアルバブへの道路を封鎖したことで、ISの戦闘員は外部から遮断された。監視団は「アルバブは政権側によって南方面から、トルコ軍と反体制派によって東と北、西の各方面から今や完全に包囲された」としている。
監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、6日には政権側の戦闘員少なくとも11人がアルバブ周辺で続く衝突で死亡したという。
トルコとの国境から南へわずか25キロの場所に位置するアルバブは、複雑に入り組んだシリア内戦のほぼ全当事者が制圧を狙う要衝となっている。(c)AFP/Layal Abou Rahal