米各地でトランプ大統領の入国禁止令に抗議、移民への連帯示す
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【2月5日 AFP】全米各地で4日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領によるイスラム圏7か国出身者や難民の受け入れ停止を命じた大統領令に抗議するデモが行われた。
首都ワシントン(Washington D.C.)では数百人が、入国禁止の対象となった移民らへの連帯を示すメッセージを叫んだりプラカードを掲げたりしてホワイトハウス(White House)から連邦議会議事堂まで行進。議事堂と最高裁判所間の路上で平和裏に抗議集会を行った。
参加した人々は「ドナルド、ドナルド分からないのか、私たちはあなたにワシントンにいてほしくない」と叫んだり、「愛に国境はない」「トランプを難民1000人と交換して」などと書かれたプラカードを掲げたりしていた。
フロリダ(Florida)州でも同日、トランプ大統領が所有するゴルフ場近くで約2000人がデモ行進し、入国禁止令に怒りの声を上げ抗議した。同様のデモはニューヨーク(New York)やロサンゼルス(Los Angeles)でも行われた。
物議を醸しているトランプ氏による大統領令は、国籍に関わらずすべての難民について120日間、シリア難民については無期限で米入国を禁止。さらにイスラム教徒が多数派を占めるイラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン出身者の米入国を90日間停止するというもの。
これに対しワシントン(Washington)州シアトル(Seattle)の連邦地方裁判所は3日、全米を対象に入国禁止の大統領令の暫定的な差し止めを命じた。(c)AFP