【2月5日 AFP】国民のスポーツ賭博が禁止されてきた社会主義国ベトナムで、こうした規制が緩和されることとなった。背景には闇で活況を呈する賭博市場の存在がある。ギャンブル愛好家たちは規制緩和の動きを歓迎している。

 ベトナム国民は長年にわたってあらゆる賭博行為を禁じられ、国内には外国人限定のカジノが数か所あるだけだった。しかし大型スポーツイベントなどの前になれば違法カジノやオンライン賭博などで巨額の賭けが行われており、賭博禁止法はほぼないがしろの状態だった。

 こうしたなかでベトナム共産党は3日、試験的な政策として21歳以上の国民に国際サッカー連盟(FIFA)管轄のサッカー国際試合を対象とした賭博を認める方針を明らかにした。1試合の賭け金は100万ドン(約5000円)以下に制限される。このほか競馬やドッグレースでの賭けも認められる。政府は既に先月、国内のカジノなどでの自国民の賭博行為を3月中旬から認めると発表していた。(c)AFP