ノーベル平和賞、トランプ氏批判の米人権団体が有力候補に
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【2月2日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に対する批判が活動家らの間で高まるなか、今年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)はトランプ氏に対して人権尊重を求める強いメッセージを発するものになるかもしれない。ノルウェーのオスロ国際平和研究所(PRIO)の所長は、トランプ氏の政策を厳しく批判している米国の非営利組織「米国自由人権協会(ACLU)」を最右翼に挙げている。
ノーベル平和賞の候補者推薦は1日に締め切られた。推薦リストは公開されていないものの、トランプ氏を批判する団体が複数含まれているもようだ。ただ、トランプ氏自身も推薦されている。
長年にわたってノーベル平和賞の受賞者予想をしているクリスティアン・ベルク・ハープウィケン(Kristian Berg Harpviken)PRIO所長は、今年の最有力候補にACLUを選んだ。100年近い歴史を持つACLUは今週、イスラム圏7か国からの一時的な入国禁止などを指示するトランプ氏の大統領令の停止を求めて訴訟を起こし、注目を集めた。
ハープウィケン所長は自身のウェブサイトで「ACLUが平和賞を受賞すれば、トランプ大統領に対する批判と受け止められるのは確実だ」と指摘。「さらに重要なのは、米国に加えて世界の国々での司法を通じた長く粘り強い取り組み、市民の権利を守る闘いに対する称賛となることだ」と述べている。(c)AFP/Pierre-Henry DESHAYES