【2月2日 AFP】女子テニスのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は1日、ドーピング違反で資格停止処分を受けている間、ハーバード・ビジネススクール(Harvard Business School)での勉学や執筆活動だけでなく、ボクシングを習うなどの忙しい日々を過ごし、自身の境遇を哀れんだりすることはなかったと語った。

 元世界ランク1位で四大大会(グランドスラム)通算5勝を誇る29歳のシャラポワは、ロシアのトーク番組で、トレーニングの一環として両手にボクシングのグローブをはめたことが特に楽しかったと明かし、「体調を維持するために、ボクシングに挑戦しました。たたきのめしたいと思っている相手を何人か想像できて最高でした」とコメント。しかし、特定のターゲットについては明らかにしなかった。

 シャラポワは、昨年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)のドーピング検査で禁止薬物のメルドニウムに陽性反応を示したものの、処分期間が当初の2年間から1年3か月に短縮され、今年4月24日にドイツ・シュツットガルト(Stuttgart)で開催されるポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2017)のクレーコートで復帰することが決定した。

 30歳の誕生日から7日後にコートへ戻るシャラポワは、ツアーを離れて世界ランキングもない状態に置かれ、どのような教訓を得たか問われると、「結果的には充実した休暇になりました。以前は長期間の自由が与えられても、どうすればいいのか想像もできませんでした。この12か月間は、考え事をしたり本を読んだりしていました」と答えた。

「クロアチアで休暇を過ごしましたし、新年は米ハワイ(Hawaii)で祝いました。観光で英ロンドン(London)に行くのも初めてでした。ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)でプレーする間は、何も見たことがありませんから」

 自身がプロデュースするスイーツブランドのビジネスに役立てるためハーバードに通っていたシャラポワはまた、伝記本の執筆にも取り組んでおり、「9月に出版される本を書いていました。最初は英語版で、それからロシア語に翻訳されます」と語った。(c)AFP