米入国禁止令は「誤り」 メイ英首相が批判
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【2月2日 AFP】テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は1日、米国による難民の受け入れ停止とイスラム圏7か国の出身者の入国禁止を指示したドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の命令について、「分断を招くもので、誤りだ」と批判した。同首相は当初、同大統領令に対する批判を控えていた。
議会で野党・労働党のジェレミー・コービン(Jeremy Corbyn)党首から同問題に対する立場を追及されたメイ首相は「政府は、トランプ大統領が導入した政策は誤りであるとの明確な立場を取っている」「われわれはこれを、分断を招くもので、誤りだと考える」と述べた。
メイ首相が同問題について議会で発言したのは、米入国禁止令が発効した27日以降で初めて。メイ首相は同日、米ホワイトハウス(White House)でトランプ大統領と会談していたが、トランプ氏の計画について事前通知は受けなかったと説明している。
入国禁止令は世界中で抗議を引き起こし、国連(UN)や独仏など各国の政府も即座に非難声明を出していた。一方のメイ首相は当初、米国の難民政策は米国が決めるものだと述べ、入国禁止令を非難しなかった。その後の声明では、同命令に「同意しない」との見解を表明していた。(c)AFP