【2月1日 AFP】不法移民に寛容な「サンクチュアリシティー(聖域都市)」への補助金を停止するとしたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領による大統領令をめぐり、サンフランシスコ(San Francisco)市は1月31日、違憲であるとして差し止めを求めて連邦地方裁判所に提訴した。このような訴えは同市が初めて。

 サンフランシスコ市弁護士のデニス・ヘレラ(Dennis Herrera)氏は提訴に関する発表で、「大統領令は憲法違反なだけでなく、非アメリカ的だ」「だからこそ私たちは立ち上がり、反対しなければならない」と述べた。また同氏は「私たちの国は移民国家で、また法治国家でもある。私たちは『民主主義を見守る監視者』でなければならない」と訴えた。

 不法移民を強制送還させようとする米連邦政府の入国管理当局への助力・協力を拒否している聖域都市は全米に300ほどあるとされており、その多くが不法移民の取り締まりを目的としたトランプ氏による大統領令に反対の姿勢を示している。(c)AFP